2021年8月8日日曜日

☆「江戸の園芸・朝顔仕立て」の発表会と最終講座

☆「月刊絵手紙」8月号の「一語一絵」で紹介した、向島・庭つながり 庭師と学ぶ「江戸の園芸・朝顔仕立て」の第3回の講座が、昨日8月7日、墨田区生涯学習センター(ユートリヤ)で開かれた。今回が最終の講座で発表会となった。生憎、東京は連日4000人近くの新型コロナ感染の中とあって、16人の参加者のうち、9人が参加して発表。参加できなかった方は、事前に発表シートの提出で代理発表となった。

☆私は「『暁の海』一鉢を咲くまで育てることができた。その様子を絵手紙でも記録した。講座は座学と実技を取り混ぜてとても充実した内容。百花園で育った竹を使って『輪っか』と竹支柱をつくるなど、とても嬉しいことで、貴重な体験となった。生まれ育った向島という地域を、江戸園芸という歴史を通して、より深く知ることができた学びの場となった。コロナ禍の中、「#朝顔つながり」で、私自身も、そして地域も癒やされたのではと思う。夏の地域活性化イベントとして継続したら面白いのではと感じた。自分で育ててみると、より朝顔に親しみがもてるようになった」と発表。(朝顔の成長の様子は、下欄の絵手紙と写真を参照)


☆この講座の担当者であるユートリヤの石井さんからは、「朝顔サポーターシップ」というプロジェクトの説明。立花図書館ほか区内の図書館、お蕎麦屋さん、酒屋さん、パン屋さん、洋食屋さん、カフェ、お風呂屋さん、自転車屋さんなど、現在、区内のお店や施設など17カ所にユートリヤで育てた朝顔を置いて育ててもらっていることを写真もまじえて紹介。「この取組を通じてコミュニケーションのきっかけにしてもらえれば嬉しい」ということであった。


☆続いて、講師で庭師の久保田さんの講座。向島百花園の朝顔育ての様子、大輪朝顔の紹介、そして江戸でブームとなった変化朝顔の解説から「タネ取りまで」の内容。実際に変化朝顔をみせてもらったが、葉は細長く、花も切れて咲いているなど、これが朝顔か、と思うような咲き方で実にユニーク。百花園でも8月末あたりに開花の予定という。この変化朝顔のネーミングも、例えば、「青抱獅子葉 青切弁筒白獅子咲 牡丹」と、まるで戒名のような漢字で表記するのも面白い。愛好家も多いそうで、現在、千葉県佐倉市の国立歴史民族博物館では、9月5日まで「伝統の朝顔」と題した企画展も開催中(パンプレット参照)。最後に、この講座の目的は、「実際に朝顔を育てることと、それによって地域で人と人をつなげていくこと」と久保田さん。「来年の夏は、友人やご近所に、今年取れたタネを配って朝顔の育て方を伝えていただきたい」と講座を締めくくった。















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