2021年2月27日土曜日

☆「月刊絵手紙」2月号の感想から


 ☆「古代の線をみる」の図版が圧巻です。とても豊かな気持ちを味わいました。また、中村信宏さんの「プロレスラーの話」、本物と印刷物の違いを実際の重さじゃなくて、目で見る重さを感じでください」という表現や、良寛が本物とは似ても似つかない露骨なニセモノを見て良いところを見つけ出し、自分の栄養にしてしまう力の話など、どても勇気をもらいました。/移動する自由、集まる自由、対話する自由が制限されている今、目の前のものから何を学び取るか。本物を見る機会を持ち、目で見る重さを感じてみる……緊急事態が緩和されたら、本物にふれるチャンスを見逃さないように意識したい。/古代の人々の動き、物の見方、現代と一つも変わっていない。むしろいきいきとしている感じがしました。


☆言葉のいろはは「間(余白)の果たす役目、時間的な間、空間的な間。絵や書では余白の美、かかない所に遠さや広がりを表現する、というところがよかった。/間、大事ですね。間が全くないと見にくくて相手を疲れさせるけど、ほどよい間があると、すーっとこちらの思いが伝わってくれる、そんあ絵手紙を届けていきたい。/「間」の話、面白かったです。なるほどと、納得するのですが、いつも間がない「間抜け」な絵手紙になってしまいます。


☆アーサービナードさんのページを毎回楽しみにしています。新型コロナウイルスのワクチンについて書かれていますが、私も何となく不安に思っていますので、とても参考になりました。/以前一度インフルエンザ予防注射を打ち、体調を崩し数日ダウンしたことがあるので、ワクチンはなお怖い。接種執行の日は、どうすればよいのか悩む毎日。アーサービナードさんは、私の気持ちをわかってくださるような気がします。


☆緒形幹太さんの書は、踊りたくなるような、リズミカルな感じがします。/ひろばの「これぞ冬の味覚」がよかった。越前カニの食べ放題と銘打ち旅行をした懐かしい思い出が蘇りました。トゲトゲの花咲カニ、これは故郷名産品です。年に一度カニ祭りが開催され賑やかな秋の一日を楽しみました。子供の頃はおやつにたべたものです。昭和30年代はまだカニ鋏はありませんでした。どのページにも身近な食の絵手紙で心がほっこりいたします。

2021年2月20日土曜日

☆区内で活躍中の絵手紙サークル展示会開催

 


☆東京都墨田区内で活動している団体やサークルの活動発表会「ユートリヤ祭」が2月18日から始まった。このお祭りには区内で活動して絵手紙サークルも参加。場所は、すみだ生涯学習センターで、A期間(2月18日~21日)とB期間(2月25日~28日)に分かれて開催中だ。時間は期間中10:00~16:00。


☆A期間には、やよい会・元気モリモリ会・あじさい会が参加の展示。B期間には、のぼる会、萩の会、希の会が参加。コロナ禍の展示となったが、いずれも昨年は「墨田絵手紙」展を盛り上げてくれた絵手紙仲間で、今回も「コロナに負けるな」と頑張って活動しながら展示している。


☆なお、2月24日から3月27日まで、絵手紙萩の会と元気モリモリ会による「わたしの辛丑・私のお雛様」展が開催される。場所は同センターのB棟3階交流ラウンジの壁面ではパネルによる絵手紙展示、A棟1階では手作り土鈴の丑と扇面絵手紙の展示も行なわれる。お時間があれば、どうぞお出かけください。







2021年2月13日土曜日

☆土版画と手づくり印は楽しそう


☆このところ「月刊絵手紙」で土版画の作り方を紹介している。そんなこともあって、私の手元にも届くようになった。そのうちのいくつかを紹介しよう。土版画と名付けたのは、小池邦夫先生の友人の正岡千年さん。うまいネーミングだ。

☆手づくりの印といえば、中川一政の陶印やもぐら庵さんの石の遊び印は、絵入りもあってとても楽しい。土版画を作ったことはないけれど、石の印はかなり前に彫ったことがある。先達たちの印影の本などを時々ながめては楽しんでいる。


☆現在「月刊絵手紙」では、締切は4月5日必着で「わたしの土版画絵手紙」を募集中だ。どんなものが届くのかとても楽しみ。私も土版画にチャレンジしてみたい。詳細は「月刊絵手紙」2月号84ページをご覧ください。

*「月刊絵手紙」の注文は日本絵手紙協会へ。




 


2021年2月6日土曜日

☆画家・松田正平さんの評伝が出版されました


 「線が命 、線が引けたら絵は大したもの」など多くの明言を残し、また絵手紙人にはファンが多い画家・松田正平さんの評伝が発行されました。安井雄一郎著「松田正平 飄逸の画家」(みすず書房刊)。著者の安井さんは、松田正平さんの郷里でもある山口県の県立美術館で学芸業務に就き、初の回顧展の企画を担当された方です。

☆タイトルの「飄逸」とは、「世の中のことを気にぜず、のんきなさま」と辞書にはありますが、ひたすら絵筆とともに生涯をおくった画家。著者は本文でこの生き方を「己が信じる油絵を求めて画事以外のなにものも打ち捨ててきた画家自身のいま述べてきたような生活姿勢に起因するものだったのである」と書かれています。


☆本書の帯文もいい。「松田さんは存在そのももが芸術だった。芸術が山口訛りでとつとつと語っていたり、あるいは芸術が黙々と絵を描いていた――ほんとうに美しい人だった」。正平さんファンでもある山田洋次監督の言葉です。

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