2020年10月30日金曜日

本物の「大津絵」を見てきた


☆東京ステーションギャラリーで「もうひとつの江戸絵画 大津絵」を見てきた。絵手紙人にはお馴染みの、民衆が生み出した無銘の絵画であると言われる大津絵だが、本物の大津絵をまとめて見たことがなかった。展示は約150点。とても豊かな気持ちになった。


☆これまで大津絵は博物館や資料館で開催され歴史的資料や民俗資料に重きを置かれていたが、今回の展示は、その大津絵を美術として捉え直して、美術館で展示されたという位置づけも嬉しい。


☆富岡鉄斎、洋画家の浅井忠、現在も「月刊絵手紙」で連載中でご存じの柳宗悦、洋画家・小絲源太郎、芹沢銈介、棟方志功、白州正子、魯山人等々、多くの芸術家たちが所蔵し、楽しんでいたこと、「自分を研いでいた」ことがよく伝わってきた。会期は11月8日まで。もう一度出かけたい。  


2020年10月28日水曜日

「月刊絵手紙」10月号の感想から


 ☆コロナ禍で気に病んでいるいような私には、岡本太郎のことばは、ぴったりで、気持ちを後押ししてくれます。これもチャンスなんだと思うようにしようと思います。/岡本太郎のイメージが急転、良くなりました。ことばに魅了され、なまはげまでがかわいく見えてついかきたくなりました。

☆展覧会をみる「赤羽末吉展」が印象に残りました。赤羽末吉さんを知りませんでしたが、「スーホーのしろいうま」の馬の易しい表情と、男性の強そうな顔つきがとてもステキです。/「塼」は、トキメキや力強さではなく、私は静かな息づかいが伝わってきます。/塼の練習は大事な時だからこそ、立ち位置をしっかりと、を意識しました。


☆絵手紙の大きな力の一つに「元気くばり」があります。一対一の絵手紙人が集まり地域を動かす。機会があれば絵手紙列車に乗ってみたいです。「域」の意味も調べてみました。意外にわかっているようで、わからない事がたくさんありますね。/いろはうた=い…いちょうの黄色が、ろ…路肩をうめる、は…早起きのごほうびがこの景色、ほ…宝石のようにキラめく朝が、へ…別世界を奏でている、と…どうしたらこの感動を。君に伝えたい。


☆「月刊絵手紙」を拝読して、世界観が一貫していて、不思議な安心感を感じます。テレビとか日々びニュースで、フラフラする自分の価値観を戻してくれるような。アーサービナードさんのあの過不足ない美しい日本語も染み渡りますね。*「月刊絵手紙」のご連絡は日本絵手紙協会

2020年10月24日土曜日

オンライン講座「大津絵の魅力」を視た聴いた

 


☆有効な手立てがないコロナ禍のなか、この半年は展覧会へは出かけずじまい。現在、東京ステーションギャラリーで開催中の「もうひとつの江戸絵画 大津絵」も出かけたい展覧会の一つ。まずは日本絵手紙協会のオンライン講座「江戸時代の土産絵「大津絵」の魅力」を受講した。


☆講師は美術史家の森谷美保先生。ご専門は民藝・近代工芸史とのこと。大津絵の魅力を、1「忘れられた江戸絵画『大津絵』とは」、2「『もうひとつの江戸絵画 大津絵』展とは」、3「画題の変遷と内容、大津絵の面白さとは」の3部構成で講義。各部30~60分ぐらいで、図と音声を交えて解説。とてもわかりやすい講座だった。途中、自身で自由に休憩を挟むこともできるし、1度申し込めば、視聴期間中は繰り返し視聴できるというオンライン講座もいい。


☆「月刊絵手紙」ではお馴染みの大津絵だが、こうしてたっぷりと魅力を解説いただくと、大津絵への理解も深まるし、実にワクワクする楽しい時間となった。前回のこのブログは、歌川広重の東海道五十三次の切手を紹介したが、この中の大津宿が、この講座のスタート。浮世絵と結びついたのもうれしい。大津絵と言っても描かれた題材は実にさまざまであることも知ることができた。展覧会には是非出かけたい。本物との対面が待ち遠しい。会期は11月8日まで。

2020年10月17日土曜日

「東海道五十三次」切手が完結、シートで発売!



 ☆日本絵手紙協会「友の会全国大会 in 伊勢」が2年前に開催されたが、その際、ご講演いただいたのが、日本郵便の玉木明切手デザイナー。昨年の10月発行の「国際文通週間にちなむ郵便切手」で、「東海道五十三次」切手の全作品がついに完結。今月には、切手発行に合わせ、全55作品を1枚のシートに収めた切手帳が発行された。 

☆「東海道五十三次」は、江戸時代に整備された東京・日本橋から京都・三条大橋を結ぶ東海道、その起点、終点の53の宿場を題材に、江戸後期の浮世絵師・歌川広重が描いた55点の浮世絵版画だ。

☆1958年に初めて国際文通週間の切手が発行されたときに「東海道五十三次」が採用されたが、その後に発行されたのは6点のみ。それを2000年の国際文通週間で復活させたのが、玉木切手デザイナー。「連続性、完結性が大事」というその思いは「友の会全国大会」の講演でもふれられたことを思い出す。そんな玉木さんは、歌川広重とは20年以上に及ぶ長いお付き合い。「もはや友達、”広重くん”という感じです」。なお、この切手帳は、郵便局のネットショップによると、残念ながら好評につき現在は品切れ。再入荷が待たれる。


2020年10月10日土曜日

「絵手紙人のための11か条」〈完全版〉を活用しよう



☆2020年4月号は、日本絵手紙協会創立35周年記念号。今月、10月31日(土)の自主勉強会「大悟の会(第5土曜日に開催)は、スペシャル編として、小池邦夫の「絵手紙人のための11か条」〈完全版〉を読み解くことにチャレンジ。この特集は、今から32年前の『絵手紙入門』(小池邦夫編)が初出だ。

☆「人というのは、ただほうっておくと、初心なんて全くなくなる」というのは、小池先生の師でもあった瀧井孝作さんの言葉。私自身の「初心」も確認しながら参加と共に、この特集を活用してみたい。

2020年10月3日土曜日

手洗いの重要性とアマビエ 

 ☆新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、これほど手を洗うことの重要性が叫ばれていることはない。自宅でも会社でも、入室するなり「手を洗いましたか!」と手洗い励行の声。コロナ禍のなか、「手洗いの時間・回数による効果」という記事に目が止まった。すでにご存知の方も多いと思うけれども紹介しよう。

☆どのくらい効果があるかというと、①手洗いなしは100%(100万個のウイルス残存率(数))、②流水で15秒の手洗いで、約1%(約1万個)、③ハンドソープで10秒または30秒もみ洗後、流水で15秒すすぎで、約0・01%(数百個)、④ハンドソープで60秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎで、約0・001%(数十個)、⑤「ハンドソープで10秒もみ洗い後、流水で15秒すすぎ」を2セットで、約0・0001%(数個)という効果結果。

☆「アマビエ」の絵手紙なども届いている。順に、日本絵手紙協会の第33回絵手紙友の会全国大会 in 伊勢でもご講演いただいた主任切手デザイナー・玉木 明さんのアマビエ。ペンで手がきでかいたそうです。鳥取は大山寺郵便局からのアマビエ(絵馬もあり)、スタバアマビエちゃん(絵手紙の左下部分に。消しゴム印か)、ビーズアマビエは手作りストラップを絵手紙に、最後は兵庫県立歴史博物館の特別展から「肥後の国海中の怪(アマビエの図)?」を絵手紙で。しっかりと手を洗って自分をガードしたい秋です。








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