2021年6月26日土曜日

☆「月刊絵手紙」6月号の感想から

☆6月号の特集で心に残ったのは、緒形幹太さんのお話です。お父さんから書を通して大事なことを教わってきて、その思いを受け継いでいく幹太さん。この先もお父さんがずーっと見守っているような気がします。幹太さんに宛てたハガキにジーンときました。/「そよかぜ」微風・軟風・爽風・軽風・旋風を、風と思と一文字でかくのはすごい刺激になりました。/緒形拳さんの「手紙と言葉」に心を奪われています。「颸」(画数:18画 音読み:シ 訓読み:すずかぜ)主人と二人、あれこれ頭を使ってやっと。楽しませていただきました。


☆「颸」は緒形拳さんの造語と思っていましたが、活字であるのですね。/読み進んでゆくうちにこの言葉に出会った。「死ぬということは残った人の中に生きるということだ」。あーうれしいこの言葉。/緒形拳さんの書が心に残りました。誰にも真似てない力強い書体は日々の努力なのでしょう。/緒形拳さんの「おっしょさん」。たしかに欲をだして観ていると、身近に、広く学べることが多いことに気がつき、何でも「おっしょさん」です。


☆「大きくかく」ってどういうことが心に残りました。大きくかくと、文字や言葉も鍛えられる。字の配置を考えずに空いたスペースに文字を入れることになる。余白に合わせて縦長や横広の文字をいれようと工夫する。今更ながら納得するが、むずかしい。/「一語一絵」の手がきの楽しさ伝えてでは、私もペーパーフルでいこうは大賛成です。/コロナのNEWばかりの今、月刊紙は心を解放してくれます。楽しみにしています。/「いも版にうつつ」を楽しく読みました。いつかチャレンジしようと思います。


☆良寛展に行ってきました。字は難しくてわかりませんでしたが、やわらかい書体が良寛さんの人柄を表しているのかなと思いました。/良寛さんの書「草庵雪夜作」がよかった。細い線から何を感じますか。とても難しい質問です。生まれ、育ちや環境、時代の違い。良寛さんの生涯は、細い線を何度視ても感じることはできません。漢詩から雪深い草庵に、老いた良寛さんただ一人、寒さの中で線香の灯の下、ありのままに生き様を書き記す姿が浮かびました。自然の流れるまま、筆の動くまま、思いのままの無我の境地を感じました。










2021年6月19日土曜日

☆映画「HOKUSAI 北斎」を観た

 


☆都内の映画館も開館した。映画「HOKUSAI 北斎」を東京ミッドタウン日比谷のTOHOシネマズで観賞する。客席は一つ置きのソーシャルディスタンスを確保。やはり、いま人気の俳優が多く出演しているためか、30代~40代の若い女性客が多かった。


☆若き北斎時代を演じる柳楽優弥、版元(出版人)蔦屋重三郎に阿部寛、戯作者・柳亭種彦に永山瑛太、喜多川歌麿に玉木宏、そして北斎の老年期を演じる田中泯と、豪華キャスト。ラストの「浪」を描くシーンが印象に残る。


☆90年の生涯で描いた作品は3万点以上。浮世絵に「風景画」という新境地を開拓した北斎。生誕260年ということで、7月22日~9月17日まで、六本木の東京ミッドタウンホールで「北斎づくし」という記念企画展も開催されるそうだ。

2021年6月12日土曜日

父への絵手紙~5月の課題から~

 ☆父は90歳で亡くなる半年ぐらいまで仕事をしていて、生き生きしていました。私にとっては難しい本を出版していたため、当時、出版のたびに喜びを語る父への理解がありませんんでした。課題で父を思い出す良い機会になりました。☆紳士服の仕立業だった父が愛用していた裁ち鋏をかきました。今回、孫の小学校入学時に、巾着袋、リュックを作る際に何枚も布を裁断したので切れ味がわるくなりました。でも研ぎに出して大事にしています。

☆この俳句を万年筆で書いて手渡してくれた思い出を大切にしています。ある年。団十郎朝顔がブームになり、薄茶色の朝顔をとどけました。数日後、父の俳句帖に「朝顔の ふちどりが好き 赤が好き 渓邦」。いつもありがとうという父がさりげなく好みを俳句にして、私に気づかせた父。今年も朝顔市がやってくる。☆父への手紙です。「父ちゃん、私は今とても仕合わせに生きています。だからそっちにいくのはもう少し先にしてね。十五の時は父ちゃんの言いなりだったけど、年をとって強情っ張りになりました。もう少し生かしてください」


☆5月号の小池邦夫先生の「父の手紙」が心に残りました。お父様の手紙の中に、「信じている、信じること、信じておる」。何度も読み返しているうちに、親の心配、愛情、希望、信じて待つ心が伝わってきて、深く胸を打たれました。















2021年6月5日土曜日

「月刊絵手紙」6月号 特集 緒形拳  好評発売中!

 

▽特集

 人間として生きていく

  緒形 拳の手紙とことば

   俳優・書家 

         緒形幹太インタビュー

    父・緒形 拳のこと


▽今月の詩 ことばの旅

 夏の音 小学5年 石井湊太

   福島県で約60年つづく児童詩誌『青い窓』より 


▽塼の線

 自由な線、彫り込むような線

  ――想像力をふくらませて、線の練習をしてみませんか


▽柳 宗悦の眼に学ぶ(87) 白土慎太郎

 耳で楽しむ〈風鈴〉


▽手紙のヒント 文豪に学ぶ親愛の伝え方

 北原白秋――自作活字に挑戦する

 手紙文化研究家 中川 越


◎米山の書③ 三輪田米山生誕200年に寄せて②

 愛媛県美術館専門学芸員 長井 健


◎絵手紙のチカラ 

 脳いきいき! 絵手紙キラリ!

 脳活クイズ 言語系/記憶系・計算系・創造系・論理的思考系から出題

 医療福祉学博士・専門理学療法士 結城俊哉

     

▽読者投稿ひろば はがきにのってみんな集まれ

 〈テーマ〉夏の絵手紙

  夏にやりたいこと、夏の思い出、夏といえばコレ!

  大切なあの人に夏の絵手紙で会いに行こう。

  ・自由絵手紙・筆記具いろいろ

  ・なんでも100字・活動報告


▽絵手紙教室 初心から学ぶ「ヘタでいい ヘタがいい」

 小池邦夫の絵手紙教室

  シャイな人・拳

〈連載〉

 〈藤原英子のキリッと発信〉(アタック編)③

  「大きくかく」ってどういうこと?

 〈内藤美穂の絵手紙歳時記〉絵のまわり道 ③

  いも版にうつつ


▽リレーエッセイ 木もれ日 

   「親が残してくれた手紙」山口曙子(群馬県在住)


▽新連載! 書道博物館の宝もの 〈塼〉 

 台東区立書道博物館研究員 中村信宏


▽山田喜代春の詩画世界

▽essay アーサービナード


◎絵手紙のチカラ 大募集!

 みんなで応援!絵手紙でエール!!


◎待望の新刊本、7月7日発売!

 『小池邦夫のことばと土版画集』

  一人で書きながら二人


◎あの人にも教えてあげよう! 

 離れていても一緒に学べる!

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