2020年8月30日日曜日

イタリア・フィレンツェからの絵手紙


☆イタリアはフィレンツェから嬉しい絵手紙が届いた。日本絵手紙協会で行っている『絵手紙交流 in フィレンツェ』に数年前に参加したのをきっかけに、イタリアの方と絵手紙交流が続いている。若いEさんはそのひとりだ。

☆新型コロナのイタリアへの影響は、TV報道などでもご存知のとおり。3通がまとまって届いた。3月24日付けの絵手紙は、「トンボの絵に、感謝」。トンボは常に前向きに飛ぶ。縁起のよいモチーフ。「イタリアは大変な時、日本はどうですか」と気遣ってくれることばを添えて。4月24日付けは「いちごに、不屈」の文字。「おうちから出られない日々。はやく外出できる日をまっています。ロックダウンの唯一のよいことは、少し空気がきれいになったこと」。

☆そして、7月11日にかいた3通目。「夏の長生きに、カタツムリ」の絵手紙。「友だちやお姉さん家族と山に。素晴らしい景色でした。ライラックの七夕に来ています。たくさん美味しいものを食べています」。イタリアもまだまだ安心とはいかない毎日。きょうはイタリアへの返信の絵手紙をかこう。





 

2020年8月22日土曜日

「月刊絵手紙」8月号の感想から

 ☆私に届いた絵手紙に添えられていた感想から一部を紹介します。

▽「言葉のいろは」のオノマトペが参考になりました。「シュワーシュワーひとやすみ。グレープソーダをグラスに入れたら音と出会いました/たった数十秒の線香花火の命の散り行く様を、数々の言葉で描写。表現力と観察力と感性の豊かさ。私が、そこで一緒に観ている気持ちにさえなりました。

「キリッと発信」がよかった。「できないことが増えても、できることを増やせばいい」。むずかしいことですけど、心に響きました。/いい加減でベストを尽くそう。「いい加減」って言葉よいですね。毎号、友人の名前を月刊誌でみつけると、自分も頑張らねばと思います。

ひろば」の「自分への金メダル」は全くありませんが、絵手紙のお陰で、日々発見したい気持ちと感謝の気持ちはいつもあります。/「自分への金メダル」が面白かった。地道にそれぞれに頑張っている方々に、私も金メダルをあげたいです。

「土門拳の左手の絵と書」。リハビリのためとは思えないものもあり。おどろきました。絵は写真家ですので、色の使い方が違う。書は力強く感じて好きです。/「土門拳の左手の絵と書」に共鳴。私も絵を描くときに魅力を感じる対象をじっと見て、どうすれば表現できるかを思考します。/土門拳さんの左手で描いた絵に力強さを感じ、絵が喜んでいるような、才能のすごさを感じました。実物よりも実物の写真を撮り続けたスナイパーが左手でかいた絵に、長い間、息を止めてシャッターを切った後のゆるんだ呼吸のおだやかな軽さが人をほっとさせる。緊張した写真の土門拳しか見てこなかったので、別の一面をはじめて知り、大きな発見でした。

2020年8月15日土曜日

高倉健さんの想いがつないだ人々の証言


 















「私の八月十五日」シリーズ/戦後七十五年・平和祈念号

 高倉健の想いがつないだ人々の証言

「私の八月十五日」小田貴月 (今人舎 定価1800円+税)


☆著名人の終戦の日の記憶を伝える証言集「私の八月十五日」シリーズの第8巻が7月に出版された。戦後75年の今回は、2014年に亡くなった俳優・高倉健さんとゆかりがあった戦争体験者らの証言を集めた。
☆本書には、高倉健さんと交流があった札幌市の絵手紙人、箕浦尚美さんの「証言に寄せた絵手紙」が11点掲載されているほか、高倉健さんとの出会いも綴られている。
☆「人付き合いのものさしに肩書きはいらない。心が通い合えばいい」と高倉健さん。そんな高倉健さんの想いがつないだ人々の証言を多くの方に手にしてほしい。絵手紙「忘れてはならない日本の夏」は箕浦尚美さんの手によるもの。


2020年8月10日月曜日

図書館が舞台の映画「水曜日が消えた」

☆図書館が舞台ともなっている映画「水曜日が消えた」を観た。「少年時代の交通事故の後遺症で、曜日ごとに入れ替わる7人の人格に分かれて生きる青年。それぞれの人格は、それぞれが目覚める「曜日」の名でよばれ、その性格は大きく異なっている」――不可思議というか、鮮度満点の映像の連続で展開される2時間。

☆「7人の僕」という難役の主演を演じるのは中村倫也。その「7人の僕」を全員知る元同級生の一ノ瀬(石橋菜津美)、物語の鍵を握る図書館司書、瑞野(深川麻衣)。

☆監督は次世代を牽引する新進気鋭の映像クリエイターとして注目されている吉野耕平監督。「日曜大工のすすめ」で第16回釜山国際映画祭ショートフィルムスペシャルメンション部門を受賞。オリジナル脚本「サムライボウル」で国内最大の映画脚本コンペティション・城戸賞の同年最高位を受賞などのほか、CMやPVも手がけ、映画「君の名は。」では、CGアーティストとして参加。「映像作家100人(2019)」にも選ばれている。

 

2020年8月9日日曜日

嬉しい暑中見舞いの絵手紙が届いた

 



☆残暑お見舞い申し上げます。今年は梅雨明けが遅かったので、暦の上では「暑中お見舞い」は実に短い期間だった。すでに「残暑」となったけれど、連日の猛暑が続いている。コロナと熱中症にはくれぐれもご用心ください。

☆若い二人から「暑中お見舞い」の絵手紙が届いた。送ってくれたのは、以前この「ブログでも紹介した「一番若い絵手紙の交流相手」のMちゃん9歳と、Rくん3歳だ。絵手紙の基本である筆墨でかいて送ってくれた。

☆初物の梨をかいてくれたRくんは、今回も、シンプルかつ大胆で、特徴をよくつかんでいる。スイカをかいて送ってくれたMちゃんの添え書きは今回も素晴らしく、とても9歳とは思えない書きぶり。ラストの文を紹介しよう。「スイカおいしいかったです。スイカはかわのところまでガブガブ食べました。タネは、1切れ10こぐらい入っていて、口からタネを吹き出しました」と実に具体的。よく見てかいていることがわかるし、食べている様子も見えるようだ。早速、残暑見舞いで返信しよう。


2020年8月8日土曜日

「月刊絵手紙」8月号 好評発売中! 手がきっていいな

 ▽魂を込めてかいた   

土門拳 左手の絵と書


▽柳 宗悦の眼に学ぶ 77

頼りになる仏〈菩薩坐像〉


▽読者投稿ひろば〈テーマ〉

自分へ、金メダル


▽小池邦夫の絵手紙教室

「塼の線」――時代を超えた国際交流        


                                                    ▽山田喜代春の詩画世界

                                                    ▽essay アーサー・ビナード


*ご注文は日本絵手紙協会


2020年8月2日日曜日

「房総ながら民藝館きまぐれギャラリー風のたより」訪問




◎千葉県は房総長柄に開館された「房総ながら民藝館きまぐれギャラリー風のたより」に出かけてきました。同館は(一社)日本絵手紙協会公認講師でもある、大月昭和さん、ユキさんご夫妻が、2013年に古民家を購入。お二人でコツコツと修復されリニューアルして開館したものです。

◎館内には絵手紙の創始者である小池邦夫氏のコーナーもありますが、「民藝館」というだけに、同館展示は絵手紙にとどまらず、これまでに収集した日本を中心とした古民具や伝統工芸品や絵画なども多数展示されています。

◎現在、版画家の山田喜代春展が9月まで開催中。ともに絵手紙の講師としても、都内や千葉県の教室で絵手紙の楽しさを伝えているのはもちろんですが、日本ならではの伝統的な「民藝」の素晴らしさも発信しています。「お金持ちが蒐集した高価な作品は残るが、名もない一般庶民が作った物は捨てられ残らない。しかし、そんな庶民の作品こそが素朴で味があり貴重である」(日本民藝館創設者 柳宗悦)の言葉です。「ぜひ、多くの方に立ち寄っていただきたい」と話しています。

◎住所・アクセスは、〒297-0200 千葉県長生郡長柄町徳増683-1/JR外房線茂原駅南口バス⑥大津倉行き15分、徳増下車3分(日祭日運休)。車/圏央道茂原長南IC下車15分、京葉道蘇我IC下車30分。入館料500円。なお、現在開館日は9月24日(木)~26日(土)、10月1日(木)~3日(土)、10月22日8木)~24日(土)、11月26日(木)~28日(土)、2021年2月25日(木)~27日(土)。

◎【関連情報】奥信濃きまぐれの宿~風のたより~(〒389-2412 長野県飯山市大字常鄕1540)では、2020/8/28~9/5 絵手紙きまぐれ塾開催 

絵手紙教室=https://etegami-kaze.jimdo.com/

電話 080-5192-4669(大月)








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