⭐︎「額も画(え)のうち」――絵を額に入れたり表装したりすると一段とその絵が引き立つという経験はどなたにもあるだろう。中川一政は、「額縁」までも自らデザインしてしまった画家でもあった。
⭐︎その額縁のデザインは、幾何学、線刻、モザイク、○△□など多彩な模様やデザインがほどこされている。奇抜さを感じつつも、額縁の中に収まる画と調和し、より一層作品の魅力を引き立ててくれる。
⭐︎今回のコレクション展Ⅲでは、この「額縁」をテーマに所蔵する作品を展観。また、陶器のデザインにも額縁へのこだわりに通じる世界観が発揮されており、あわせて書や陶器作品も紹介する。期間中には「額縁づくり」のワークショップなども開かれ、この展覧会をさらに楽しめる企画となっている。ぜひ出かけたい。(案内状参照)