2023年11月18日土曜日

◎日本画の棲み家——「床の間芸術」を考える

☆泉屋博古館東京で1217日まで開催中の特別企画展「日本画の棲み家——『床の間芸術」を考えるに出かけました。


☆明治時代における西洋文化の到来は、座敷や床の間を「棲み家」とした日本画を展覧会場へと住み替えさせました。その結果、巨大で濃彩の作品が増えるなど、日本画は新しい「家」にふさわしい表現へと大きくシフトしていったといいます。


☆本展では、かつて住友の邸宅を飾った日本画とその取り合わせを展観するほか、現代作家が「床の間芸術」をテーマに描いた作品もあり刺激的です。絵手紙でお馴染みの画家の作品もありましたが、なかでも富岡鉄斎の「墨のシンフォニー」と評判の「詩経天保九如章図」を見ることができたのも嬉しい企画展でした。約50点の展示作品からは、新しい年を迎えるのにふさわしい空気を感じました。








人気の投稿