2021年10月9日土曜日

☆「絵に生きた画家 杉本健吉」の世界

 ☆9月に入ると数人の方からの絵手紙に、「杉本健吉美術館が閉館」というお知らせが添えられていた。名古屋方面に出かけた際には立ち寄ることを楽しみにしていた美術館だ。イラストレーター、グラフィックデザイナー、挿絵画家としても活躍された方だけに、その作品は幅広く杉本芸術は楽しさも表現する。現在10月31日まで「絵に生きた画家 杉本健吉」と題して開催中だ。

☆ご存知のとおり杉本健吉(1905-2004)は、志賀直哉、吉川英治、會津八一などお馴染みの作家らと共に同時代を生き抜いた画家。「余生らくがき:杉本健吉画文集」「墨絵奈良」など画集などの本も買い込んではいたが、「生きることは描くこと 杉本健吉評伝」(木本文平著)は、手がきの素晴らしさを伝えてくれるお勧めの一冊。


☆名古屋市博物館3階ギャラリーでは、絵手紙健吉会(鶴田由美子代表)主催の「ありがとう!杉本美術館」絵手紙展が開催中。会場には小池邦夫氏所蔵の「上司海雲に宛てた杉本健吉の手紙」も多数展示されている。健吉会のメンバー7人は、小池氏から託された約300通に及ぶ手紙の釈文をまとめあげ、そのファイルも会場で閲覧できる。緊急事態解除後ということもあって、多数の絵手紙人や杉本健吉ファンらで賑わっていた。同展は10日まで。














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