2021年11月6日土曜日

☆「月刊絵手紙」10月号の感想から

☆平櫛田中さんが100歳で手に入れた彫刻用の木材のクスノキ、あらゆる可能性が秘められていて、とても勇気をもらいました。/谷中小学校卒業生で「いまやらねば……」の額が掲げてあるそうです。住まいは桜木町で今は子孫が住んでいるとのこと。高村光雲の子孫も千駄木に住んでおり、小説を読んでもこの辺の町がよく書いてあります。身近にいろいろつながっていることに、親しみを感じ歴史の深さに学ばされます。

☆月に1度は国立劇場に行っていたが、「鏡獅子」が田中作と10月号で知った。目習いの機会があったにもかかわらず、意識が薄かったために目こぼしが多かった。もったいないかぎり。月刊誌を通じて今までに知らなかった多くの作家や作品にめぐりあえた。これからはもっと意識をして、いいものにふれ、感性を刺激できればさらに楽しく響いてくると思います。/田中さんと言えば必ずこのクスノキ。この木をじっと見ていると、何かを語りかけているような気がします。田中さんに彫ってもらいたいのを今も待ちわびているようです。田中さんは毎日この木を見ながらいろいろな構想を練っていたんでしょうね。


☆「92歳、心に素直に」がよかった。「70代は第二の青春、好きなことをやりなさい。責任を果たしてきたんだから不良老人になって大丈夫よ」の言葉が響きました。92歳の方が講師をしているなんて素晴らしい! 私も不良婆さんになってみよう、絵手紙をヘタなりに続けていこうと思う。


☆藤原英子先生の「目習いの力」は参考になりました。本当は,絵なんて観ても何もわかりません。わからなくても見続けていれば、少しは何とかなるかもしれないと、思えてきました。/「一語一絵」の「湧」文章を読むとやさしい身持ちになれました。/陶芸家・河井寛次郎が好んで使っていた「眼で聴き、耳で視る」の言葉が心に残りました。何もできない自分、人のお世話で生かされている自分、忘れていた自分の中の、守ってくださる、教えてくださっている「おかげさま」に気づかされました。









人気の投稿