2022年5月14日土曜日

◆小池邦夫先生×恭子先生「絵手紙の力」特別対談を開催

☆NHK学園の第25回となる絵手紙展が、東京都美術館で5月18日(水)まで開催されている。コロナ禍で2年間開催が休止となったため、今回は「心をつなぐ作品展」として書道・絵画・写仏展と合同で開催中だ。

☆初日の12日には、同美術館講堂で「絵手紙の力」と題した小池邦夫先生と恭子先生お二人の特別対談が開催された。小池邦夫先生は体調を崩されていたが、これまでにあまり語られたことがない、絵手紙の道への過去・現在・未来を語られた。


☆絵手紙の「過去」の話では、中学時代の恩師・渡辺雄登三先生からの「君には秘めたものがあることを私は知っている」という手紙の力を。また高校時代の恩師・沢田大暁先生や仲間たちとの芸術をめぐる話などが絵手紙の道に繋がっていることを強調。「現在」では、病気治療中のなか、友人であり松山の同窓でもある森さんとの絵手紙交流が励ましとなったことを、届いた絵手紙も交えながら解説された。


☆最後の「未来」では、この4月から(一社)日本絵手紙協会の新事務局長に就任した大津欽央さんから届いた絵手紙を紹介。眼鏡の絵に「絵手紙文化を100年残す全力で」と未来に向けた宣誓がそえられていた。また、仕事場に飾られ「坐辺師友」としている4点の書の軸のうち、中川一政、副島蒼海らの作品も持参され披露。「こうした人たちに近づきたいから買いもとめたもの。今、私は80歳。現状に満足ぜず、あと10年頑張りたい」。


☆さらに三輪田米山の幟の書「文在中」は、ヘタでいい、ヘタがいいと同じこと、そして「好古」は、瓦当など漢時代という古いものやクラッシックな古典を好きになり友だちになること、という二つに絵手紙のキーワードをホワイトボードで紹介。「昔の人たちと離れていても、こうして作品とつながることができる。絵手紙文化を100年つづけてほしい。そのためには、勉強がいる! オレもやる! 皆さん一人ひとりが勉強をやる! 勉強すりゃー他のことより絶対に楽しい! それがじわりじわりと出てくる」と力強い言葉で締めくくられた。












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