☆明治から昭和初期にかけて活動した、四条派の日本画家・木島櫻谷(このしま・おうこく1877-1938)。昨年につづき「ライトアップ 木島櫻谷 Ⅱ」と題した展覧会が東京六本木の泉屋博古館で開催されています。
☆今回は〈かりくら〉や〈唐美人〉をはじめとする櫻谷の人物画に焦点を当てるとともに、約600冊に及ぶ櫻谷の写生帖の中からいつもより多数展示し、櫻谷の線描の妙を探訪。「息を飲む、やがて溜息、櫻谷の線」を満喫できる構成となっています。
☆また、同時開催として、住友財団が文化財維持・修復に事業助成により蘇った作品から、14世紀に描かれた仏画〈十一面観音菩薩像〉、狩野山雪の代表作〈歴聖大儒像〉も展示。文化財修復の最前線を紹介しています。この展覧会は5月18日まで。(フライヤー参照)