2025年12月20日土曜日

◎鈴木繁男 手と眼の創作 展

☆豊田市民藝館で、「鈴木繁男 手と眼の創作」と題した展覧会が開催中です。金蒔絵師の次男として静岡市に生まれた鈴木繁男(1914-2003)は、幼少期から漆芸を仕込まれ模様を生む能力を育んでいきました。その非凡な才能をいち早く認めた柳宗悦は唯一の内弟子として1935年に鈴木を入門させます。

☆柳から工芸や直観についての厳しい指導を受け、開館前の日本民藝館陳列ケースや展示台への拭漆塗りなどを任されました。鈴木の仕事が初めて衆目を集めたのは雑誌『工藝』の装幀で、和紙に漆で描かれたその表紙は、多くの民藝関係者や読者を驚かせました。陶磁器、装幀、漆絵など多岐にわたる鈴木作品の特質は、筆や型を用いて施された模様の独自性。古今の工芸品から滋養分を受け取り、それを十分に咀嚼して生み出した品格ある模様は、今も燦然たる光彩を放っています。


☆本展は日本民藝館(東京)で開催された「鈴木繁男 手と眼の創作」の巡回展として開催。これまで認知されることの少なかった工芸家・鈴木繁男の手と眼による創作を展観し、約半世紀にわたる多彩な仕事を紹介しています。(パンフレット参照)






2025年12月14日日曜日

◎鉄斎の仙境 ~神仙の棲む世界~

☆清荒神清澄寺 鉄斎美術館で、開館50周年記念「鉄斎の仙境 ~神仙の棲む世界~」と題する展覧会が12月21日まで開催されています。


古代中国の神仙思想から生まれた仙境。それは不老不死の仙人が棲むとされる伝説の地で、隠遁生活に憧れを抱く文人たちの好画題として、また吉祥を象徴する存在として親しまれました。近代文人画の巨匠富岡鉄斎(18361924)は若い頃より理想郷に想いを馳せ、自身の胸中の丘壑たる仙境を描いています。


晩年には長寿を何よりの幸せと感謝し、自身を今世の寿老人にたとえました。清澄な幸福感に満ちた鉄斎の仙境図は人々に求められ、数多の傑作を遺しています。本展では青緑の美しい仙境と海を渡る神仙たちを個性豊かに描いた三幅対の大作《寿山福海図》、瑞々しい水墨であらわした最晩年の名品《蓬莱山図》などを展示。鉄斎が理想とした神仙の世界に心を遊ばせて。(パンフレット参照) 






2025年12月6日土曜日

◎江戸・明治の美術 ~根岸のたからもの~ 書道博物館で開催中

☆東京都台東区根岸の書道博物館で、「江戸・明治の美術 ~根岸のたからもの~」と題する企画展が12月14日まで開催されています。

☆書道博物館は洋画家であり書家でもあった中村不折(1866~19439)が、その半生40年あまり独力で収集した中国及び日本の書道史研究上重要なコレクションを有する専門博物館である。幕末生まれの不折にとって江戸時代の美術は日常に存在し,幼少期の心象風景に溶け込んだ身近なものと言われています。


☆今回の展示では、不折が収集した絵手紙江戸・明治期の書画を中心に、根岸の地で収集した個人コレクションもあわせて展示するほか、正岡子規を中心とした明治の文豪たちの作品コーナーも設置しています。(パンフレット参照)





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