☆豊田市民藝館で、「鈴木繁男 手と眼の創作」と題した展覧会が開催中です。金蒔絵師の次男として静岡市に生まれた鈴木繁男(1914-2003)は、幼少期から漆芸を仕込まれ模様を生む能力を育んでいきました。その非凡な才能をいち早く認めた柳宗悦は唯一の内弟子として1935年に鈴木を入門させます。
☆柳から工芸や直観についての厳しい指導を受け、開館前の日本民藝館陳列ケースや展示台への拭漆塗りなどを任されました。鈴木の仕事が初めて衆目を集めたのは雑誌『工藝』の装幀で、和紙に漆で描かれたその表紙は、多くの民藝関係者や読者を驚かせました。陶磁器、装幀、漆絵など多岐にわたる鈴木作品の特質は、筆や型を用いて施された模様の独自性。古今の工芸品から滋養分を受け取り、それを十分に咀嚼して生み出した品格ある模様は、今も燦然たる光彩を放っています。
☆本展は日本民藝館(東京)で開催された「鈴木繁男 手と眼の創作」の巡回展として開催。これまで認知されることの少なかった工芸家・鈴木繁男の手と眼による創作を展観し、約半世紀にわたる多彩な仕事を紹介しています。(パンフレット参照)