☆清荒神清澄寺 鉄斎美術館で、開館50周年記念「鉄斎の仙境 ~神仙の棲む世界~」と題する展覧会が12月21日まで開催されています。
☆古代中国の神仙思想から生まれた仙境。それは不老不死の仙人が棲むとされる伝説の地で、隠遁生活に憧れを抱く文人たちの好画題として、また吉祥を象徴する存在として親しまれました。近代文人画の巨匠富岡鉄斎(1836~1924)は若い頃より理想郷に想いを馳せ、自身の胸中の丘壑たる仙境を描いています。
☆晩年には長寿を何よりの幸せと感謝し、自身を今世の寿老人にたとえました。清澄な幸福感に満ちた鉄斎の仙境図は人々に求められ、数多の傑作を遺しています。本展では青緑の美しい仙境と海を渡る神仙たちを個性豊かに描いた三幅対の大作《寿山福海図》、瑞々しい水墨であらわした最晩年の名品《蓬莱山図》などを展示。鉄斎が理想とした神仙の世界に心を遊ばせて。(パンフレット参照)